当社では毎月1回社員が交替で、本を一冊読んで自分が学んだこと感じたことを仕事や自分の人生に絡めて皆の前でスピーチするというイベントを行っています。
人呼んで【魂の5分間スピーチ】。
毎月結構盛り上がっています。新聞販売店は肉体労働が主体の会社ゆえに、どうしても後回しにされがちなスタッフ個人の学習意欲や向上心、成長を促すことを目的として2008年にスタートさせました。
しかし間もなくそれだけではないもうひとつの意義を発見。
彼らを通して自分が学ぶことの方が多いと気付かされたのです。
毎月彼らからもたらされる新鮮な情報や個人個人で異なる視点の豊かさは自分自身にも大きな気付きや成長のきっかけ、ビジネスのヒントをもたらしてくれます。
とある8月の暑い日、高崎の支店でのスピーチでスタッフが選んだ本のタイトルは『なぜ、宮崎の小さな新聞が世界中で読まれているのか』。
宮崎中央新聞社という読者17,000人の小さな(失礼!)新聞社が発行する『みやざき中央新聞』についての話でした。
新聞を商品として販売する身でありながら、恥ずかしながら全くその存在すら知りませんでした。
ネットで検索すると、「いい話だけの新聞社」「“みやざき”というのに宮崎のことが載っていない」「”新聞”というのに”ニュース”が載っていない」などと不思議なことばかり書かれています。
続けてネットに記載のコラムをいくつかを読んでみると・・・感動で鳥肌が立ち、涙がこぼれそうになりました。
「えっ、これが新聞?」身体中に衝撃が走りました。
毎日のように凄惨な事件や暗いニュースばかり溢れかえっている今の世の中。
「他人の不幸は蜜の味」という(個人的には大っ嫌いな)言葉が示すように、そんなニュースの方が視聴率が稼げるんでしょうか、売れるんでしょうか?
事実を知ることはもちろん大事でしょうが、実はそれ以上に私達は新聞やテレビなどの情報媒体を通して、その中で無造作に無意識に「いい話」を探しているのかもしれません。
人は情報の洪水の中から毎日ひとつでもいいから「いい話」を見つけて、本当は共感したり勇気をもらったり、元気になったりしたいのかもしれません。
読売新聞のコラム「編集手帳」や「人生案内」などが長きに渡り読者の方々に愛されているのがわかる気がします。
「みやざき中央新聞」にはそれがありました。
暗い世の中に光を照らし続ける「新聞」がそこにありました。世界中に読者がいるわけです。
この感動を皆さんに伝えたくて筆を取りましたが、こんな素敵な「新聞」を自分も取り扱えたらいいなと思ってしまった私。
一度宮崎に勉強に行ってこようと思っています。
そして自分も仕事を通して皆さんに元気や勇気をお届けできるよう、もっともっと精進しなければと心に誓いました。
「新聞」にもまだまだ輝ける可能性がありそうですね。
昨日『日本一心を揺るがす新聞の社説』(みやざき中央新聞 光谷編集長著)の本が届きました。
とっても素敵な本ですよ~。ご興味がある方はぜひ読んでみてください。