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近くて遠い隣国を憂う

 ここ数年LCC(Low Cost Carrier =格安航空会社)が世界の空を飛ぶようになり、海外旅行も決して高嶺の花ではなくなってきました。

ソウル、台北、香港の往復航空券は安い時だとそれぞれ2万円前後で手に入ります。

安かろう悪かろうといわれる座席の窮屈さや欠航リスクはあるにせよ、コスパは決して悪くありません。

それどころか、一昨年LCCで香港に行った際、空港内に忘れ物をしたまま出国手続きをしてしまった私の荷物を、後から出国手続きをする香港エクスプレス航空の乗務員の方がわざわざ運んでくれるという素晴しい対応まで目の当たりにし感動!

「LCC侮るなかれ」です。

そうして私はここ数年間、繁忙な仕事の合間を縫って一泊二日のチープな弾丸旅行という新たな楽しみを手に入れました。

 

場合によっては国内旅行より安い海の向こうの国々は常に刺激に満ちています。

先ず言葉が通じない(笑)、飲食店でメニューが読めない(笑)。

これだけでも相当楽しい。

「未知の世界を楽しむ」×「好奇心を満たす」=「明日へのエネルギー充填」となります。

 

弊社のスタッフには常々「半径5㎞の世界で暮らしてはいけない」と言っています(特に若いうちは)。

最近の世の中は大変に便利になり、日常の生活に必要なものはほぼ半径5㎞以内で全て揃います。

しかしながら、物事の正確な判断力を養うには、また人としての成長のためには、たくさんの情報とたくさんの体験が(もちろん失敗も)あった方が良いと私は思います。

自分自身で積極的に動く人と、常に同じ地点で待ちの姿勢の人とでは自ずと情報量も経験値も変わってきますし、何よりも日常の安心領域から外の世界へ一歩踏み出すこと無しには、新しいことにチャレンジする勇気や困難を乗り越える勇気は養われない。

そんな想いから、弊社社員には毎年積極的に旅行に出るよう奨励しています。

昨年5月は社員3名と一緒にソウルを訪れる予定でしたが、この時期North Korea のRocketman さんが毎週のようにミサイルを発射したおかげで、安全な旅が出来ないと残念ながら取りやめになってしまいました。

 

核武装化を着々と進める北朝鮮、左傾化し日本バッシングが絶えない韓国文政権。

中でも韓国は韓流ドラマや映画、K-POPなどが日本でも大人気となり、一挙に近い国になりました。

寒い冬は参鶏湯もカムジャタンもタッハンマリも美味で大好物です。新大久保にだって何度足を運んだことか…。

 

しかしながら、捏造された慰安婦問題を政治カード化し、二国間合意を反故にしてまで蒸し返すその姿にはもう辟易です。

飛行機で僅か2時間の近くて遠い大韓民国。

未だ国交すらない北朝鮮民主主義人民共和国。

怨恨を通り越して、もっともっと未来思考の交流ができる時代はいつ来るのか?