「僕がバレエ・ダンサーを夢見てはいけないの?」。
映画大好きな私がお墓まで持っていきたい作品のひとつ『リトル・ダンサー』(原題:BILLY ELLIOT、2001年日本公開、イギリス映画)。
80年代のイギリス北部の炭鉱町を舞台に、一人の少年が当時は女性のものとされていたバレエに夢中になり、プロのバレエ・ダンサーを目指すお話です。
イギリス版‘星一徹‘のような堅物の頑固おやじが不器用さ丸出しで息子を愛する姿に心揺さぶられ涙腺が崩壊した映画でした。
もちろんよみうりシネマ倶楽部でも2005年3月に心を込めて上映しております。
本作は後にエルトン・ジョン作曲の「Billy Elliot the Musical」として本国イギリスでミュージカル化され各賞を総なめに。
さらに海を渡りアメリカ・ブロードウェイでも大ヒットし最高峰のトニー賞10部門独占の快挙。
そんな大作ミュージカルが『ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~』として本年7月から日本を席巻中です(赤坂ACTシアターは残念ながら10/1で終幕。10/15からは大阪梅田芸術劇場)。
原稿を書いている現時点(9/20)ではもう東京の最終公演までほぼ全席ソールドアウトの盛況です。
話は変わりますが、映画といえばやはりアメリカ・ハリウッド。
マーケットも大きく巨額な資金が動くので大作はほとんどがハリウッド発。
米一極集中なので日本も含め他国も同じような事情でしょうが、それ故にイギリス出身の俳優さんも多くがハリウッドを目指します。
エディ・レッドメイン、ベネディクト・カンバーバッチ、ジェームズ・マカヴォイ、ユアン・マクレガー、クリスチャン・ベール、ダニエル・クレイグ、ダニエル・デイ=ルイス、リーアム・ニーソン、マイケル・ケイン・・・売れっ子のハリウッド俳優は英国人だらけですね。
そうそう、あのチャップリンも英国人でしたね。
これではアメリカ以外の国での映画製作は廃れてしまうんではないかと心配してしまいますが、そんな環境下で低予算のイギリス映画「リトル・ダンサー」が、コツコツと話題を集めロングランヒットとなり、今や世界中のファンの心を掴んで離さない伝説の作品となったこと、またミュージカルとしても大化けしたことが嬉しくてなりません。
公開当初から虜になっている私としては、まるで自分の子供がすくすくと成長するのを見ているようでウ・レ・シ・イ!(^^♪
実は9月中旬に赤坂ACTシアターで本作ミュージカルを鑑賞する予定で楽しみにしていたのですが、他の予定が重なり敢え無く撃沈(涙)。
当日観に行った方々から「素晴らし過ぎ!」「超感動」「泣けた!」「涙で化粧が落ちた!?」等などのコメント。
今は観たい気持ちが抑えられずに大阪公演まで追いかけようかどうしようか、スケジュール帳をにらめっこしてます。
やっぱ無理かなぁ。