先日、高田明氏(ジャパネットたかた創業者)の講演会(5/14・大宮ソニックシティ大ホール)に行ってきました。
とはいっても埼玉県日経会(県内の日経販売店組織)と日本経済新聞社がご愛読者様向けに主催したイベントで、私も運営側ではありましたが、お客様のご入場を見届けた後に末席にて聴講してきました。
テレビショッピングでよく観た高田氏は、異様に甲高い声が印象的で、そのトークで人を魅了する『話術の天才』『オモロイおっさん』でしかありませんでしたが、当日私の目の前に現れたのは、経営者として溢れるほどの熱き思いを解き放ち、他人の何倍も働き何倍も勉強し物事を誰よりも深堀りして数学的にロジカルに答えを導き出す『スーパー経営者』の姿でした。
わずか90分の間でしたが夢中になってメモを取り続けました。
「物事がうまくいかない理由として、①最初から出来ないと決めてかかっている…②出来ない理由ばかり考える…。もっと自分を信じ、出来る可能性を目一杯突き詰めよう!」
「成功とは後悔のない人生を送ることである。今を一所懸命生きれば、すべてに立ち向かっていく力が養われ、人生が価値あるものとなる。」
いい言葉ですね。私の好きな言葉で「成功とは、人生において得た地位によって測るのではなく、成功するために打ち勝った障害によって測るべきものである(ブッカー・T・ワシントン)」がありますが、根っこが全く一緒ですね。
結果ばかりフォーカスせずプロセスに悔いなく全力を捧げることによってこそ、後の人生が実り多きものになるのでしょうね。
この不透明な時代に一歩前に踏み出すには勇気がいりますが、高田先生はしっかりと私の背中を押してくれました。
ありがたいことです。
「人は人のために生きてこそ『人』である」ともおっしゃいました。
ジャパネットたかたのミッションは「単に『モノを売る』のではなく、それを通してどうやって人を幸せにできるかである。」企業はその大小を問わず、社会性がなければ、地域の方々のお役にたてなければ存在意義はありません。
ビジネス本は山ほど読んで、すでに聞いたことあるような話もあるけれど、平戸のカメラ店から年商1700億円超の日本一有名な通販売会社を作り上げたその『スーパー経営者』の一言一句は説得力に満ち溢れ、聴講した私の心を掴んで離しませんでした。
感動の90分。伝わるはずです。
だって目の前で熱く語っているのはあの全国に電化製品を山ほど売った『話術の天才』ですから・・・。
まだまだ若々しいのに、早くも会社は後継者に譲り、本人はJリーグ・V・ファーレン長崎の経営再建のため社長としてまた新しい夢を追いかける。素敵ですね。
テレビの向こうの「アイドル(虚像)」ではなく本物の素晴らしい経営者に出会えた貴重な一日でした。