10月下旬のある晴れた日の早朝、休暇をとって海へ車を走らせました。
神奈川県葉山町の海沿いのデニーズで潮風を浴びながらゆったりと朝食をとっていたときのことです。
ふと近くにあるフリーペーパーに手を伸ばし1ページ目を開くと、「あれっ!?見たことある懐かしいイラストがいっぱい!」。
山下達郎の数多くの鮮やかなレコードジャケットを飾った鈴木英人(エイジンと読みます)さんの素敵なイラストと特集記事が掲載されていました。
現地近くの逗子にお住まいで現在も第一線でご活躍されているそうですが、何といっても『バブル期』を華やかに彩ったイラストレーターの印象が強いです。
鈴木英人さんの他にも、大瀧詠一のロングバケーションのジャケットデザインなどで有名な永井博さん、ハートカクテルやTUBEのジャケットデザインのわたせせいぞうさんのイラストが超有名
。ヒロヤマガタさんやクリスチャン・ラッセンさんもこの頃ですかね。
とにかく明るいイラストポスターが街に溢れていました。
この頃は景気の良さを反映してか、底抜けに明るい青空や青い海をモチーフにしたものが数多く、「休みの日には海に行こうぜ!」と呼びかけられているようで、心はあの頃にタイムスリップします。
円がまだ固定相場制で1ドル=360円だった子供の頃、テレビで見て憧れた海外旅行は大変に高額で夢のまた夢でした。
1985年のプラザ合意による急激な円高ドル安誘導がのちのバブル景気を招くわけですが、1ドル=100円台への移行は、日本の国をより豊かにし、夢で憧れていた海外旅行も手に届く現実へと変えてくれました。
かくいう私もバブルが始まる頃に社会人デビュー。当時を謳歌しました。
三菱地所がロックフェラーセンターを2200億円で買収したとか、安田火災(当時)がゴッホのひまわりを58億円で落札とか、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」が世界的ベストセラーになったとか、景気のイイ話もこの頃は山ほどありました。
華やかで煌びやかなバブル時代は1990年の日銀による金融引き締めでアッという間に幕を閉じましたが、近頃また『バブルもの』が巷で流行っているようです。
10/24(月)発行の日経MJ(マーケティングジャーナル)でも親世代のみならず若者の消費をも動かす『バブル』についての特集記事が組まれていました。
都内の高級ホテルではバブル期を模した「ディスコパーティ」が集客イベントとして脚光を浴びたり、往時のファッションアイテムや音楽が復権しているそうです。
そういえばTVドラマのBGMも(民放各局のプロデューサーが同年代なのか)やたら80年代のヒットソングがカヴァーされています。
お笑い界では、肩パット入りのド派手な服装に極太まゆげメイク、お弁当箱みたいな大きな携帯電話を抱えた女芸人・平野ノラさんも大ブレイク中。
もはや古き良き時代となった『バブル期』。
生きているうちにもう一度来ないかなぁ・・・(≧◇≦)。
気分が盛り上がった今宵は「バブルへGO!タイムマシンはドラム式」(2007年公開/阿部寛・広末涼子主演)でも観ますか!